記述問題のすすめ

ブログをご覧の皆さん、こんにちは。

教室長の杉浦です。

今回のブログは少し思考を変えて、問題と解説を紹介しようと思います。

内容はズバリ「国語の記述問題について」です!!

まずは問題に関係する文章を読んでみて下さい。

次に問題文です。

この問題は実際に昨年度出題された京都府公立高校の前期選抜の試験問題を抜粋していますが、このパターンの問題は今後の高校入試を受験する生徒はもちろん、大学受験の新テストなどでも影響してくる可能性が高いと判断して、今回取り上げさせてもらいました。

まずは高校入試において、京都の前期選抜の国語は平成28年度以降、この手の会話文からの記述問題を解く形式が継続して出題されています。

前期選抜で頑張りたい生徒は特に傾向として注意下さい!

そして大学受験の新テストの観点ではありますが、昨年度の11月に公表されている、新テストに向けてのプレテストでも会話文から絡めた問題の出題が目を惹く形となりました。(実際の昨年度のセンター試験の現代文においても、この形式の問題は新傾向として出題されております。)

ブログの兼ね合いからかなり大部分はカットしてあるものの、実際にこのYとZは解くことができますか??

この下に解説も記載していきますが、まずは実際にチャレンジしてみましょう!

記述嫌いな生徒もできるかな??

 

(チ~ン)

 

できましたか?(笑)

それでは解答・解説にうつりますが、まずは記述問題を解く上でのコツをお伝えしておきましょう。

記述問題を取り組むためのポイントは

STEP1 設問の内容を分析!

STEP2 「要素分解」して解答範囲を確定!

STEP3 言い換え・補充で文を明確に!

この3つのSTEPは大きなカギとなります。

記述が苦手な人ほど、難しく考えずシンプルに実践していって下さい。

まずはSTEP1の設問の分析についてですが、「この問題は何を聞いていて、何を答えさせたいか」を十分に把握してから問題に挑むようにしましょう。

事実、記述問題ができない子はこのポイントがチグハグな理解をしている子が多いです。

今回の問題は会話文で一郎さんが、『「相互構成的」というのは~』から文が続いていき記述で穴を埋めていくため、「相互構成的」とはどういう意味として書かれているか?を本文から読み解いて答えを導き出す事が重要となります。

ちなみにですが一読して、『このように~』から始まる段落内で『~相互構成的な関係にある。』に続いていく文は、「相互構成的な関係」を説明していく文になっている事は見抜けていますか?

「どこに何が書いてあるか」を判断できる力が「読解」でもあるので、記述問題こそ「読む力」が試されていくものだと分かります。

STEP2の「要素分解」と解答範囲の限定ですが、皆さん入試問題の記述の「採点」は基本的にどうなっているかご存じですか?

実は記述の採点は「このポイントが書けていれば何点」という「ポイントの積み重ね」でできていることがほとんどになります。(もちろん文字数や比喩表現NGなど他の条件もありますが)

今回の問題は

他者との関係性に Y され、また一方で、逆に、 Z

というように、Yに入る記述は「他者との関係性」と「また一方で、」の間に入る内容を考えれば良いのが分かります。

本文中の間に入っている文は

『自己の概念は、既存の関係性から影響を受けてかたちづくられる』

という文になるため、記述に入れたいキーワードに分けると「自己の概念」「既存の関係性」「影響を受けて」「かたちづくられる」という風に分解できます。

ここでSTEP3の言い換えを発動。

「既存の関係性」→「他者と自己の関係性」

「かたちづくられる」→「形成」

字数や内容の関係から、抽象的なものは本文に即した具体的な内容に、長い表現は本文中で使われているコンパクトな言葉に置き換えるようにしてください。

そうすると「他者と自己の関係(既存の関係性)」という言葉はすでにYの直前で「他者との関係性に」という部分で触れられているため、説明する必要がなくなる事が分かります。

そうなると「自己の概念」「影響を受けて」「形成」というキーワードだけが残るため、文意に合うように並べかえると、

他者との関係性に影響を受けて自己の概念が形成され、一方で~

という具合に解答が完成します。

いかがでしたか?しっかり正解できましたか?

このままいくと読むのが少し疲れてしまう事にもなるのでZの問題解説は次回の更新にしておきます(苦笑)

公立前期選抜まで30日余りですが、今回のブログも参考に頑張っていきましょう!